ピザの試食販売の方法やコツって?|ピザマネキンの極意まとめ
2016/11/24
秋冬、とくにクリスマスが近づくと、マネキンのお仕事にはピザの試食販売が増えてきます。
最近では身近な存在になったピザですが、けっこう自己流で焼いていたりするものです。
そのため、いざ試食販売をすることになると、「あれ、どうやるのが正解?」なんてギモンがたくさん浮かんできます。
というわけで、今回はピザの試食販売の方法やコツなどについて紹介します。
ピザ試食販売の前日にチェックしたい持ち物リスト
まずは、ピザの試食販売に必要な持ち物をチェックしておきましょう。
ピザ業務ならではの持ち物って、結構あるんですよ。
【必ず持っていく】
- トング・菜箸(さいばし)
アツアツのピザを取り出すときに使います。 - キッチンばさみ(ピザカッターでもOK)
ピザを切るときに使います。キッチンばさみだと早くてカンタンですよ。 - まな板
ピザを切るときに使います。キッチンばさみを使う場合でも、一時的なピザ置き場として使えるので便利です。 - 使い捨てのビニール手袋
ピザを切ったり、並べたりするときに使います。衛生上、素手でピザを触るのはやめましょう。 - 軍手などの綿素材の手袋
アツアツのピザを切るときに、ビニール手袋の内側にはめて使います。この綿素材の手袋の上から、ビニール手袋をはめると、火傷(やけど)を防げます。 - アルミホイル
トースターでピザを焼くときに使います。詳しい使い方については、のちほど説明しますね。
【あると便利】
- ウェットティッシュ
お客様に手や口を拭いてもらうためのものです。もちろん、マネキンさん自身も手が汚れてしまったときにサッと拭けて便利です。 - 透明ビニール袋5枚くらいとセロテープ
使ったピザのパッケージなどを種類別に保存しておくためのものです。のちほど詳しく説明しますね。
持ち物リストは以上です。
さらに派遣会社などから指定がある場合は、それらの道具も準備してくださいね。
つづいては、当日にやることについてお話しします。
ピザ試食販売の当日は、まずトースターのチェックから
ピザの試食販売の当日になったら、トースターのチェックから始めます。
まずは、トースターの扉を開けて、以下の2点をチェックします。
- 中に何も入っていないこと
- 発熱管(電源を入れると熱くなる棒)やピザを乗せる網(あみ)に汚れがついていないか
次にコンセントをお借りして、キチンと電源が入るかをチェックします。
コンセントを差すときは、プラグの奥までしっかりと差しこまないと、発火の原因になってしまうので、注意しましょう。
また、使用中のトースターはかなり熱くなるので、トースター周りから燃えやすいものは遠ざけておくようにしてくださいね。
チェックが済んだら、試食台の準備を始めましょう。
試食台はなるべく広いスペースを確保!できればパン箱を借りる
ピザの試食販売のときは、トースターや試食ピザを並べないといけないので、広いスペースが必要です。
そのため、試食台よりもパン箱を重ねて使うほうが、スペースが広くなるのでオススメです。
パン箱をお借りできたら、試食しやすい高さになるまで積み重ねて、テーブルクロスをかけて使いましょう。
もしパン箱が使えない場合は、試食台をふたつお借りして、作業スペースと試食スペースに分けるといいですよ。
スペースが確保できたら、見せかたにもこだわってみましょう。
試食スペースは分かりやすさを重視!
試食ピザを並べたときに、パッケージと中身がスグに一致するように、パッケージの一部を切り取って掲示するのもオススメです。
もちろん、自分で作った手作りPOPを飾ってもらってもOKです!
試食台の自分側のスペースにピザの種類分だけビニール袋をセットする
試食台の自分側のスペースには、以下の画像のように、試食に出すピザの種類の数だけビニール袋をセットしておきましょう。
仕事が終わったあと、試食用に何袋ずつ使ったかがスグに分かるので、買取や赤伝処理のときに便利なんです。
ここまでで、スペースの準備はカンペキです!
次は、ピザの準備をすすめていきましょう。
試食ピザは下処理をしてから焼く
ピザを焼く前に、以下のような下処理を行います。
1.バランスよくトッピングをかける
2.ピザをキッチンばさみなどで半分にカットする
3.焼いている間にチーズがこぼれないよう、切り口ふきんのチーズを中央に寄せる
4.切り口の長さに合わせて、10㎝幅くらいのアルミホイルのチーズ受け皿を作る
5.ピザが入っていたトレーは捨てないで、乾いたふきんで拭いておく
ここまでの下処理が終わったら、トースターでパッケージ表記の時間どおり焼きます。
このとき、余熱はいりません。
焼き加減の目安は、チーズがグツグツして、少し焦げ目がつき、ピザの耳の部分がカリッとするくらいです。
ちょうどいい焼き加減で焼けたら、ヤケドに注意して、トングなどで取り出し、試食サイズにカットします。
試食ピザは全体で16~20等分のサイズが目安
こんがりと焼けたピザは、以下の画像のようにカットしましょう。
半分にカットしたピザをハサミなどで8~10ピースに分けるので、1枚のピザで16~20人のお客様に試食していただけます。
カットした棒状のピザ同士がくっつかないように注意して、初めにピザが入っていたトレーに並べましょう。
さあ、いよいよ試食スタートです!お客様にピザをどんどんオススメしましょう。
「セールストークが思いつかない」「どうやって声をかけたらいいか分からない」という人は、「たくさん売る&試食してもらうコツ」の記事を参考にしてくださいね。
ピザの試食販売はアツアツのピザを提供するのが重要
ピザはアツアツのときが一番おいしいですよね。
そのため、できるだけアツアツのピザをお客様に食べていただくことが重要です。
というわけで、お店の混雑具合に合わせてピザを焼く量を調整し、いつまでも冷えたピザが残らないようにしましょう。
また、お客様がなかなか集まらない14~16時(お昼の2~4時)は、あまりたくさん焼かないで品出しや売り場の整理などをしましょう。
時間が終わったらトースターの掃除も忘れずに
時間が終わったら、トースターが冷えるのを待ってから、トースターの外側と内側の汚れを硬く絞ったふきんでしっかりと落としましょう。
cabicでは、トースターなどの機器は翌日にヤマト運輸さんが集荷してくださるように手配しているので、初めに入っていた箱にもう一度つめなおして帰れます。
箱に詰めなおすときには、中に入っている伝票を忘れずに箱の上面に貼ります。
また、売り場の担当者さまに箱を置いておく場所を聞き、指定の場所に置いて帰りましょう。
いかがでしたか?
ピザの試食販売は、いかにおいしいアツアツの状態でピザを提供できるかがポイントです。
そのため、できるだけ手早くカットしたり、並べたりする工夫が必要なんです。
今回、紹介したハサミでのカットや手袋を二重にしておく方法は、スムーズに仕事をすすめるのにとても役立つので、ぜひ試してみてくださいね。