ワインの試飲販売の方法・セールストークってどうするの?
2016/10/01
ボジョレーヌーヴォーの時期が近づくと、マネキンのお仕事でもワインの試飲販売が増えてきます。
普段からワインをよく飲む人やワイン好きなら、スラスラとセールストークが出てきますが、
「ワインについて詳しくないのに、試飲販売をすることになってしまった・・・!」
という人は、どのようにお客様にワインを勧めたらいいか分からないですよね。
というわけで、今回はワインの試飲販売の方法とセールストークについて紹介します。
ワイン試飲販売の前日にやることは3つ
ワイン試飲販売の前日になったら、下記の3つのことを準備しておきましょう。
- 試飲販売するワインについて調べる
- 調べたものを表にして、クリアファイルに挟んでおく
- 指定された持ち物を用意する
それぞれについて、少し詳しく説明しますね。
【前日の準備3つ】
1.ワインについて調べる
まずは当日に試飲販売するワインの詳細についてインターネットで検索します。
ほとんどの派遣会社などは、商品名を教えてくれるので、まずはワインの商品名で検索してみてください。
検索するときに調べておきたい情報は、以下の通りです。
ワインの名前とブドウの生産年
先ほどもお伝えしたように、ワインの名前は派遣会社から教えてもらえます。
生産年はラベルに書いてあるので、ここも派遣会社に聞いておきましょう。
というのも、生産年によってブドウの味が変わってくるので、ワイン好きなお客様から聞かれることがあるからです。
ワインの種類
ワインの種類はとても多いのですが、試飲販売によく使われるワインの種類には次のようなものがあります。
【シュワシュワっと発泡しないタイプ(スティルワイン)】
- 赤ワイン
赤ブドウや黒ブドウの皮ごと発酵させて作るので、赤く色づき、皮に含まれる渋み成分(タンニン)が出ます。 - 白ワイン
白ブドウの果汁だけを発酵させるので、スッキリした味わいです。
- ロゼ
「ロゼ」とは、フランス語で「ピンク色」という意味から付けられた名前です。
赤ワインと白ワインの中間のような存在です。
【シュワシュワっと発泡するタイプ(スパークリングワイン)】
- シャンパン
お酒を造る過程で出てくる泡をそのまま閉じ込めて、炭酸を楽しむワインです。
「シャンパン」と呼べるのは、フランスのシャンパーニュ地方で作られているものだけなので、特別感があります。
クリスマスや記念日などにオススメしやすいワインです。
【香りづけされたタイプ(フレーバードワイン)】
- サングリア
ワインにオレンジやハーブなどを加えて香りづけしたワインです。
甘くて女性にも飲みやすい味です。
生産国や地域
生産国や地域を気にされるお客様もかなりいます。
ラベルに記載されているので、インターネットで調べてもわからなければ、当日チェックしてもOKです。
アルコール度数
ワインにあまり詳しくないお客様の場合、ワインのおおよそのアルコール度数を知らないという方もいます。
「これくらいなら飲めるかな」と思っていただけるよう、アルコール度数も答えられるようにしておきましょう。
ボディ(重みやコク)
ボディというのは、飲んだときに感じる"重み"や"コク"のことです。
ビールのCMなどで「コクがあって、ガツンとくる」などと言ったりしますよね。
ボディは下記の3段階に分けられているので、試飲販売するワインがどれに該当するか調べておきましょう。
- ライトボディ(コクが軽めで飲みやすいワイン)
- ミディアムボディ(ライトボディとフルボディの中間の味)
- フルボディ(アルコールやブドウの味・渋みなどを強く感じるワインで、飲みごたえがある)
甘味
ワインの甘味は、好みが大きく別れますので、しっかりと調べておきたいポイントです。
傾向としては、女性は甘口を、男性は辛口を好まれることが多いです。
基本的に、甘味は以下のように分けられています。
- 辛口(キレがあって、料理に合いやすい)
- 中辛口(辛口と甘口の中間)
- 甘口(ほんのり甘く、女性にも飲みやすい)
- 極甘口(かなり甘めなので、普段カクテル派の人でも飲みやすい)
合う料理
ワインの種類や甘さから、合う料理が決まってきます。
ワインにあまり詳しくないお客様に、「このワインは、ステーキやハンバーグなどの時に飲むと、とてもおいしいですよ」など提案できます。
飲み頃温度
ワインによって、飲み頃温度は違います。
当日の提供の仕方にも影響してきますので、飲み頃温度は調べておきましょう。
これだけ調べておくと、お客様にワインの特徴を聞かれても安心して答えることができます。
また、お客様の好みを商品のウリと絡めて、セールスにつなげることもできます。
ですが、これだけ調べたものを全部覚えておくのは難しいですよね。
というわけで、これらを表にしてしまうのがオススメです。
【前日の準備3つ】
2.調べた内容を表にしてクリアファイルに挟む
当日に試飲販売するワインについて詳しく調べた内容は、以下のような表にまとめてしまうと便利です。
(各ワインの内容については、一例です。)
Aワイン | Bワイン | |
名前 | ●● | ▲▲ |
ブドウの生産年 | 2016年 | 2016年 |
ワインの種類 | 赤ワイン | 白ワイン |
生産国や地域 | フランス | 日本 |
アルコール度数 | 10% | 12% |
ボディ | ミディアムボディ | ミディアムボディ |
甘味 | 中辛口 | 甘口 |
合う料理 | 肉料理 | スイーツ、甘辛系の和食 |
飲み頃温度 | 15℃前後 | 6℃前後 |
こうした表を大きめサイズで作っておくと、お客様から見える位置に貼っておくことで、セールストークの時に説明しやすくなります。
セールストークで強調したい項目には、「ここがポイント!」などとマーキングしてもいいかもしれませんね。
表を見ても、どうやってセールストークしたらいいかわからないという人は、「たくさん売る&試食してもらうコツ」の記事も参考にしてみてください。
ちなみに、こうした表は手書きでもパソコンでもOKです。
自分が作りやすい方法で、調べながらサクッと作成しておくと便利ですよ。
【前日の準備3つ】
3.必要な持ち物を用意する
前日にやるべきことの最後は、持ち物の準備です。
ワインの試飲販売の場合、「ワインオープナー(ソムリエナイフ)」は必須です。
上の画像のようなワインオープナー(ソムリエナイフ)は、100円均一ショップのキッチンコーナーにも売っています。
また、その他の持ち物は、基本的には派遣会社から指定されたものを用意しておきましょう。
※コチラの記事でも、マネキンさんの持ち物基本リストを紹介しています。⇒(試食販売マネキン用いるものリスト)
ここまでが、ワイン試飲販売の前日にやること3つです。
【ワイン試飲販売の前日にやること3つまとめ】
- 当日扱うワインについて調べておく
- 調べたことを表にまとめておく
- 持ち物(とくにワインオープナー)を用意しておく
つづいては、当日の試飲販売方法について説明します。
ワイン試飲販売の当日に気を付けることは3つ
ワインの試飲販売も、ジュースなどの試飲販売と基本的には変わりません。
ですが、ワインというものの性質上、以下の3点に気を付けて試飲販売を行います。
- コルク栓を開けるときは慎重に
- お客様の年齢確認と飲酒運転チェックは絶対
- ワインを注ぐときはゆっくりと
それぞれについて、少し詳しく説明しますね。
【当日に気を付けること3つ】
1.コルク栓を開けるときは慎重に
普段からワインを飲んでいる人は大丈夫かと思いますが、あまり飲んでいない人にとって、ワインのコルク栓を開けるのは少し大変です。
失敗してしまうと、コルクが途中でちぎれてしまい、中身が出てこなくなったり、コルクの屑がワインに混入してしまいます。
そのため、以下のような動画で、失敗しないためのワインの栓抜き方法をしっかりとチェックしておくことをオススメします。
【当日に気を付けること3つ】
2.お客様の年齢確認&飲酒運転チェックは絶対
ワインを試飲していただく時には、お客様の年齢が20歳以上かの確認と、飲酒運転にならないかのチェックが必要です。
中高年の方など、明らかに20歳以上のお客様への年齢確認は必要ないですが、20代前半などの若い方には念のため確認しましょう。
また、「こちらへはお車・バイク・自転車でいらしてませんか?」などと、交通手段を確認し、飲酒運転にならないよう注意しましょう。
飲酒運転になるお客様には、「申し訳ございませんが、飲酒運転になるので、ご試飲はお控えいただいています。」と伝えましょう。
【当日に気を付けること3つ】
3.ワインを注ぐ際はゆっくりと
ワインを試飲コップに注いでいくときは、低い位置からゆっくりと注ぐようにします。
ゆっくり注ぐことで、ワインが飛び散ったり、泡立ったりしません。
また、空気に触れる時間を長くすると、ワインの美味しさがアップするともいわれています。
ここまでが、ワインの試飲販売の当日に気を付けること3つについてでした。
【ワインの試飲販売の当日に気を付けること3つまとめ】
- コルク栓は慎重に開ける
- お客様に年齢と飲酒運転の確認をとる
- ワインはゆっくり注ぐ
あとは、あなたのセールストークと笑顔でたくさん試飲してもらうだけです!当日は、がんばってください!!