食パン・菓子パンの試食販売・品出し(商品補充)の方法と気をつけるべきポイントまとめ
2017/01/31
パンの試食販売は、たくさんある試食マネキンのお仕事の中でもとくに多い業務のひとつなんです。
ですが、ほかの業務と比べると品出し(商品補充)の時間が長いなど、少し特殊なお仕事でもあります。
そのため、「試食販売は色々やったことあるから大丈夫!」と思っていても、いざお店に行ってみると「やり方がよく分からないな・・・」と困ってしまう人もいるんです。
というわけで、今回は食パンも菓子パンも含めたパンの試食販売の方法や注意ポイントについて詳しく説明します。
パンの試食販売の持ち物をチェックしておこう
まずはパンの試食販売に必要なものをチェックいきましょう。
【パンの試食販売の持ち物】
- テーブルクロス
パン箱(パンが入っているプラスチック製の大きいケース)を試食台に使うことが多いので、見た目をよくするためにテーブルクロスをかけましょう。 - キャップ付き包丁またはパン用包丁
パンを切るために包丁が必要です。キャップが付いたタイプや、パン専用の包丁を持っていきましょう。キャップ付き包丁は100均ショップにもありますよ。 - キッチンバサミ
店舗によっては包丁はダメと言われることがあるので、包丁なしでパンが切れるようにキッチンバサミも持っていきましょう。 - まな板
パンを切るときに必要です。 - バターナイフ
バターやジャムなどを塗る指示がある場合は持っていきましょう。バターナイフが家にない場合は、ティースプーンでOKです。
ここで紹介した持ち物以外にも、派遣会社から指定があったものは必ず持っていきましょう。
また、マネキンさん用【持ち物チェックリスト】も参考にしてみてくださいね。
つづいては、当日にやることについてお話ししますね。
パン試食販売の当日は、とにかく品出しが重要!
試食販売する商品が食パン、菓子パンのどちらでも、当日はとにかく"品出し"が重要なお仕事です。
というのも、パンの売れ行きはとてもいいので、スグに商品棚がスカスカの状態になってしまうからなんです。
そのため、試食販売をいったん切り上げて品出しに集中する「品出し強化タイム」が、最低でも以下の4回は必要です。
【品出し強化タイムのスケジュール】
- 入店から開店までの準備時間
パンの試食販売には調理が必要ない分、この準備時間を利用して品出しを行います。 - 昼休憩に入る直前
休憩中に商品棚がスカスカになってはいけないので、休憩前にも品出しをおこないましょう。 - 3~4時の夕方ラッシュの前
夕方になると、たくさんのお客様が翌朝のパンを購入されるので、それまでに商品棚に商品がたくさんある状態にしておきます。 - 業務終了時間直前
商品棚の整理もかねて、品出しを行います。
基本の品出し強化タイムは、以上の4回です。
ただし、特売デーなどで商品の減りが速い場合は、「あ、減ってきたな」と感じたらスグに試食を切り上げて、品出しを行いましょう。
また、品出し中に注意が必要なポイントは以下の4つです。
【パンの品出し中に注意するべきポイント4つ】
- 品出し中でも、大きな声で声掛けを続ける
「いらっしゃいませ!○○(メーカー名)の△△パン(商品名)はいかがですか?」などと声を出しつづけましょう。 - メーカーに関係なく、すべてのパンの品出しをする
その日の試食販売で使うパンのメーカーだけではなく、すべてのメーカーのパンの品出しをしましょう。 - 賞味期限が近いパンほど「手前側」に陳列する
賞味期限をチェックして、近いものほど手前にくるように陳列し、早く売り切る工夫をします。 - 商品が商品棚の手前側にある状態になるように陳列する
できるだけお客様にとって手に取りやすく分かりやすいように、商品棚の手前側に商品がくるようにし、値札位置と商品位置を合わせてキレイに陳列します。 - 品出し中は、試食台をバックヤードに避難させておく
品出しに切り替える場合は、必ず試食台はバックヤード(お店の従業員専用通路など)にいったん避難させておくことが大切です。
パンの試食販売では、これら4つのポイントに気をつけて品出しを行い、その合間の時間に試食販売を行います。
というわけで、つづいては試食販売の方法について説明してきますね。
パンの試食販売の方法は切って焼くだけ!とってもカンタンです
じつは、パンの試食販売のお仕事は品出しという少し特殊な業務を除けば、あとはとってもカンタンなんです。
というのも、基本的には指示された大きさにパンを切って、必要があればトースターで焼くだけだからです。
あとは大きめのお皿に乗せたり、小さな試食皿に乗せて、お客様に試食していただきましょう。
このようにとてもカンタンなパンの試食販売ですが、以下の3点にはしっかりと注意をしておいてくださいね。
- パンをカットするときは「均等&ひとくちサイズ」を意識する
- トーストするときは、軽く焦げ目がつくくらいがベスト
- トーストして時間が経ったパンは破棄する
それぞれについて、くわしく説明していきますね。
【パン試食販売のポイント】
1.パンをカットするときは「均等&ひとくちサイズ」を意識する
どのお客様にも同じ味を同じ分量、味わっていただくためにも、「均等&ひとくちサイズ」を意識したカットが大切です。
そのため、ホールのケーキやピザをカットするときのように放射状に切るのがオススメです。
また、食パンサイズの場合なら、8等分が目安です。
【パン試食販売のポイント】
2.トーストするときは、軽く焦げ目がつくくらいがベスト
パンの試食販売では、パンをトーストするよう、派遣会社やメーカー様から指示が入ることがあります。
そんな場合は、うすいキツネ色の焦げ目がつくくらいを目安にトーストするようにしましょう。
これくらいの焼き目にすると、外はカリッと中はフワッと仕上がりますよ。
また、トーストする場合にマーガリンやオリーブオイルなどを塗るように指示が入ることもあります。
このとき、トーストが先かマーガリンが先かによって、パンの味が変わってくるので、しっかりと指示通りの順番で作業を行うように注意してくださいね。
ちなみに、トースターはメーカー様か派遣会社から実施店舗様あてに届いているケースが多いので、自分で持っていくということはほぼないでしょう。
(もちろん、cabic株式会社でも店舗様あてにお届けしています。)
【パン試食販売のポイント】
3.トーストして時間が経ったパンは破棄する
トーストしてから時間が経ってしまうと、パンはとても硬くなり美味しさが半減してしまいます。
そのため、とてももったいないのですが、トーストして時間が経ったパンは試食に出さずに破棄するようにしましょう。
できるだけ破棄するパンを少なくするためにも、パンを焼いている最中から大きな声で試食をアピールし、たくさんのお客様に食べてもらう工夫をすることが大切です。
より多くのお客様に試食品を食べてもらうコツは、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
>>「先輩マネキンから学ぼう!試食品をたくさん食べてもらうコツ」
いかがでしたか?
パンの試食販売は、試食品提供と品出しのふたつの業務をテキパキとこなすことがポイントです。
そのため、つねに時間と商品棚の状況を意識して、タイミングよく切り替えることが必要なんです。
今回、紹介した品出し強化タイムや品出しのポイントは、これらふたつの業務をタイミングよく切り替えるのに役立つので、ぜひ試してみてくださいね。